伊藤糺の日記

マニアックかつ自己満足だけど、読んでくれた方のためになるような情報を発信していきたい。日々の日記、備忘録も兼ねて。

突然消えた高校球児たちの夏

今日、日本高校野球連盟が夏の甲子園中止を発表した。自分も元高校球児だったので、今日はこれについて思うことを少し書きたい。

合理的に考えれば、無観客試合にするだとかいくらでも対策とって夏の甲子園は開催できるのだろうが、まあ世論的に中止は妥当なのかなとは思う。夏の甲子園だけではなく、それに先立つ予選大会は、多くの高校球児たちにとっては高校生活を全て捧げた練習の集大成。その最後の大会って、合理的には説明できなくて、なんというか式典的、ドラマチックさが重要であり、無観客でやっても報われないかなぁとも思う。ましてや自粛警察に何か言われながらだと100%の気持ちで試合に望めないし。

高校時代の練習って、効率よりも精神論が大事。例えば私の高校だと雨の日が続くと毎日朝から晩まで筋トレをし続けた。本当に筋肉を鍛えるのなら超回復を考えなきゃいけないのでそんなに筋トレはしてはいけない、というのが今はわかるけど当時はわからない。監督は神様であり何を言っても正しいし。今考えるとバカバカしくてやってられない。ただ、あの頃は野球部が人生の全てだったから間違いだとは気づけない。

そんな状況で甲子園が中止になったら、みんなどうなってしまっているんだろうか。せっかくの高校時代なんだから、空いた時間を勉強に切り替えたり、野球以外の活動に集中して、というアドバイスをする人もいるだろうが、球児たちにとってはそんな単純な話ではないよね。だって高校時代は野球しかやってこなかったんだし、その思いは理解されたくもないはず。

甲子園を中止に決定したのが大人なんだから、その彼らに新しい目標を作る手助けも大人がすべきじゃないか。彼らの成果を発揮できる場所を与えてあげられないだろうか。甲子園はできなくとも都道府県大会は開催できないか。その大会の優勝校に「幻の甲子園出場権」を与えてあげられないか?

球児たちも、今回の経験を通して、予期せぬ事態が発生したときに、ハートを燃やしながらもクールな頭で次にどうすべきかを考えられる人間になって欲しいと思う。1日は泣いてもいいけど、次の日からは切り替えて自分で新しい目標を作るしかない。自分で変えられないものをどう悩んでも時間の無駄。君らはこの2020年に高校3年生を迎えた伝説の世代なんだから。

 

なんだかとりとめのない内容になってしまった・・・、以上。